歯周病はお口のだけの問題じゃない!全身疾患の関係とは?|都立大学で歯周病治療ならnicoキッズデンタルクリニック都立大学まで

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NEWS 新着情報
2023.9.69月の診療のお知らせ

9月19日(火)~9月22日(金)まで、三橋院長はお休みとなります。

期間中、当院の診療は行っておりますが、

院長の診療希望の患者様は、お電話にてお問合せください。

よろしくお願い致します。

※日曜・祝日は当院がお休みとなります。


2023.7.15夏季休診期間のお知らせ

8月11日(金)~17日(木)まで夏季休診期間となります。

休診期間前後はご予約が大変混み合いますので、

お早目のご予約をおすすめいたします。


2023.3.25【GWの診療日のお知らせ】

GW期間中は、以下の診療日程となります。

4月29日(祝日・土)→診療

5月1日(月)→診療

5月2日(火)→診療

5月3日(水)~5月7日(日)→休診

 

 


2022.12.26【診療についてのお知らせ】

1月26日(木曜)・3月23日(木曜)両日ともに、

三橋院長の診療は休診となります。

代診は大島分院長となります。

ご了承くださいませ。

よろしくお願い致します。


2022.10.31【年末年始休診のお知らせ】

2022年12月29日(木)~2023年1月4日(水)まで休診となります。

休診期間前後はご予約が大変混み合いますので、

お早目のご予約をお願いいたします。

お子様のお怪我などによる診察をご希望のかたは、

お電話にてお問合せをお願い致します。


コラム

Column

歯周病はお口のだけの問題じゃない!全身疾患の関係とは?

歯を痛めている女性

都立大学にある歯科・歯医者【nicoキッズデンタルクリニック都立大学】です。

歯周病は、日本の成人の約8割が“歯周病予備軍”と言われるほど蔓延しています。しかし、「若いし自分には関係ない」、「毎日歯みがきしているから大丈夫」、「特に痛いところはない」と、自覚のない方が多くいらっしゃいます。歯周病はサイレントディジーズ(静かなる病気)、サイレントキラー(静かな殺し屋)と言われるほど、痛みもなく症状が進行し、気がついた時には歯がグラグラする、抜歯が必要になるほど悪化しているなんてことがあります。そんな誰もが罹る歯周病、実は全身にも影響を及ぼします。

糖尿病

代表的なものの一つに糖尿病があります。以前から、歯周病は糖尿病の合併症の一つと言われてきました。糖尿病の人はそうでない人に比べて、歯周病や歯肉炎にかかる人が多いという疫学調査が報告されています。逆に、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという関係も明らかになってきました。歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっていると考えられます。なぜお口の中の病気である歯周病が、糖尿病と関係するのでしょうか?

☑︎口の中の環境の変化

健康な人に比べて、糖尿病の人は血糖値が上がります。高血糖になると、唾液の分泌量が減少し口の中が乾きます。健康な口の中は、サラサラな唾液が分泌し潤った状態を保つことができますが、口の中が乾くとネバネバした唾液が滞留し、白血球の機能(免疫力)が低下し、歯周病原細菌が増加し歯周病が進行します。

☑︎易感染性(感染しやすい状態)

糖尿病になると、身体が感染を防ぐあらゆる機能が低下します。感染によりダメージを受けた組織の回復が遅れ、高血糖により血管が損傷し、より歯周病になりやすくなります。

☑︎高血糖における炎症増幅

高血糖が続くと、白血球機能や免疫反応が低下し、歯周病が発症・悪化しやすくなります。また、歯周病が糖尿病の悪化にもつながると言われています。

糖尿病の方は高血糖状態そのものが歯周病のリスクになっていることも考慮し、歯科医と内科医が連携して治療にあたることがとても重要です。

誤嚥性肺炎、血管障害

高齢者に多くみられる誤嚥性肺炎は、歯周病と深い関係があると言われています。誤嚥性肺炎は、唾液中の細菌などが誤って気管に入り(誤嚥)、肺に感染して起こる病気です。誤嚥性肺炎を起こす細菌の多くは嫌気性菌(酸素のないところで発育する菌)であり、歯周病原細菌も同じ嫌気性菌であり酸素の少ない歯肉の中で増加します。歯周病原細菌は、他の口の中の細菌とは異なり炎症性物質を出すため、肺炎が悪化する傾向があります。また、嚥下機能が低下している方が食事中に誤嚥をした場合、食べ物と唾液と一緒に歯周病原細菌も気管に流れやすくなります。最悪の場合、死に繋がる誤嚥性肺炎を防ぐためにはお口のケアは欠かせません。

歯周病は血管障害とも関連があると報告されています。歯周病原細菌が出す炎症性物質や毒素が歯肉から血管内に入り込み、動脈硬化を進行させると言われています。脳の動脈硬化が進行すると脳梗塞を引き起こし、心臓の動脈硬化が進行すると心筋梗塞を引き起こします。この二つの病気は、日本人の死因の上位を占めており、重症化した歯周病によって、脳梗塞や心筋梗塞が誘発されることは、医学的にも証明されています。それだけに、歯周病を重症化させないこと、早期発見・早期治療が何より重要です。

自分にはまだ関係ないと思っている方へ

人間は日々歳を重ねます。身体だけではなく、お口の中も変化し、歯周病はもちろん虫歯などのお口のトラブルがお起こりやすくなります。唾液量の減少、お口の働きに関わる筋力の低下、歯茎の退縮、味覚の変化など、気づかないだけで誰でも歳とともに変化しています。特に歯周病を引き起こす歯周病原細菌は常在菌といって、普段は悪さをしない「いつもお口の中にいる菌」ですが、お口の中の環境が悪化していくと、普段悪さをしない常在菌が歯周病原細菌になってしまいます。サイレントディジーズ(静かなる病気)といわれる歯周病が、あなたのすぐ近くまで来ているかもしれません。誰にでも歯周病にかかる可能性があります。早期発見・早期治療また、予防を心がけましょう。

まとめ

歯周病は、日本の成人の約8割が“歯周病予備軍”と言われるほど蔓延しており、誰もが罹りえる疾患です。

歯周病は糖尿病の合併症の一つといわれています。糖尿病の人はそうでない人に比べて、歯周病や歯肉炎にかかっている人が多いという疫学調査が報告されています。逆に、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという関係も明らかになっています。

誤嚥性肺炎を起こす細菌の多くは、歯周病原細菌と同じ嫌気性菌です。歯周病原細菌は炎症性物質を出すため、肺炎が悪化する傾向があります。また、嚥下機能が低下している方が食事中に誤嚥した場合、食べ物や唾液と一緒に歯周病原因菌も気管に流れやすくなります。

歯周病原細菌が出す炎症物質や毒素が歯肉から血管内に入り込み、動脈硬化を進行させるといわれています。重症化した歯周病によって、脳梗塞や心筋梗塞が誘発されることは、医学的にも証明されています。

歳と共にお口の環境も変化していき、歯周病はもちろん虫歯などの、お口のトラブルがお起こりやすくなります。誰でも歯周病になる可能性があり、早期発見・早期治療また、予防を心がけることが大切です。

歯周病の予防・治療を行うことで、全身の様々な病気のリスクを下げることが可能です。他にも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。